矛盾について

僕の中でいくつかあるテーマの中で「矛盾を手に入れる」というものがある。

自分にとっての最強の矛と最強の盾を手に入れれば良い。今まではそう考えていた。

最近気づいたことがある。

オフィス内でプラス思考とマイナス思考の話をしているのが聞こえた時、ああ、矛盾は視点を変えればプラスとマイナスとも言えるのだと考えた。

そう考えた時にイメージしたのが地球だった。

地球は奇跡の星と呼ばれている。

最近、金星についての記事を読んだ。

金星と地球は大きさ、太陽からの距離、平均密度、そして表面重力も良く似ているため「双子惑星」と言われるほど似ている。が、とても生物が存在できるような環境ではない。

地球も本来は同じはず、だが、さまざまな圧倒的なマイナスをうちけすようなプラス要素があるから、成立している。

プラスもマイナスも突き詰めれば人はおろか、生物が存在することすらできない。

その中心である大地や海だからこそ生物も存在でき、新しい命も生まれる。

地球こそが、最高の矛盾なんだと思った。矛盾とは大地であり、海なのだと。

つまり、矛盾とはイコール「基礎」なのだろうと考えた。

何かを創ろうとしたときには必ず「支持体」が必要となる。

草木や食物も、適した土がなくては育たない。

何も無いところには、何も生まれることはない。

ということは人で言えばそれは、地力であったり、基礎力であったり、ゆくゆくは人間力などになっていくのだろうか。

基礎とは基本であり、素地である。

だから、「矛盾を手に入れる」というのは、目的に応じた「地を創る」ということなんだと考えた。

2017.6

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