目を開ければ何かわからないけれど

真っ白な中に色んな彩が重なり蠢いている

身体中に微弱な電気が行き渡り

やがてそれが爪の先まで届いた時

ゆっくりだけど身体を動かす事を知った

同時にとてもお腹のあたりが気になる

まるでそこには見えない穴があるようで

早く埋めなきゃって気持ちになったんだ

大地を踏みしめるんだ

草も花もぎゅっと踏みしめながら天を仰ぐ

知ってるよ

踏みしめた後に道が出来るんだ

道を作るのが使命さ

その道を誰かが通るのさ

花に心を束縛されるような時

不思議な気分なのだけれども

嫌いじゃないな

この感情はいつ頃に生まれたのだろう

本当に気づいたらという感じ

それはまるで、永遠に続くのではないかと思うほど、ゆっくり、ゆっくりと奏でられる音楽のように

光の中で彩は混ざり合いながら

そっと溶けていく

赤色や黄色 水色

飴が溶けて混じっていくように

静かに音も立てることなく

幾多の彩が混じり空の水に溶けていく

それはやがては溶け果て

土の一部となり

花と変化していく

そして種を残すのだ

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