+Blue Whale(+ブルー・ウェール)

光を求めて泳いでいたんだ

暗くて冷たくて深い深海のような空気

ボクはそれがイヤでイヤで仕方がなかった

白く明るいそれはとてもあたたかく感じて

必死で泳いでその光に向かって

もがきながら突き進んでいった

周りも見えない状態で

それこそ夢中になって向かっていった

きっとそこは白く明るくあたたかいところだから

海をぬければ生きてはいけない

でもあたたかいそこは

ボクにそれでもいいと思わせた

Blue Whale

そのか細いうでにそれを刻み込んで

多くの少年少女が命を絶った

いつの時代も神秘的で

強くはかないどこか少年のような弱いそれを象徴として

自らの中に淡く同居させながら

闇に同化されていった

もはやタブーとされているその言葉をボクはもう一度使おう

終止符を打つということは絶つこととは違う

それを受け入れることなんだ

絶とうと思えばそれは永遠に闇となるから

Blue Whaleは決して弱いものじゃない

見てほしいんだ

Blue Whaleと共に泳げばいいんだ

大きな大きなそれから見たら

人間なんて本当にちっぽけなものなんだよ

知っているかい?

Blue Whaleの動脈は人が通れるくらいの太さなんだ

キミは顕微鏡でしか見えないようなものと同じなんだよ

大事なのは知ること

恐怖や失望そして恐れは必要なもの

打ち勝てなんて言いやしないよ

知ればいいんだ

そして最も大事なことは

それを受け入れること

影はいつだってキミの後ろにあるもので

それは光によって作られるもので

当たり前のようなことが本当に大事で

それが唯一の答えにもなりえるんだ

キミは一人じゃない

分かり合える人もいる

見ている人もいる

何よりも今は

Blue Whaleがそばにいてくれる

そしてそれはいつの日か具象化されていって

その時はキミがBlue Whaleになればいい

答えはいつだってシンプルなんだ

そう世界はキミが創るものなのだから

2017.12.25 +Blue Whale

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