学生の頃よく言われた言葉

ただ描きたいように描いているだけではダメだ

明確なコンセプトがないとそれはマスターベーションにすぎない

その絵に対して100の質問をされたら

おまえは101返せるようにならないといかん

そんなことを叩き込まれた

おかげで随分と頭でっかちになった

それがよかったとか、悪かったのだ。とか、随分と回り道をなんてのはどうでもいいんだ

絵を描くとききみは何を想って描くのだろう

僕は絵を描くときには君のことを想い描いてるよ

明確なコンセプト?

あるよ

僕が描いたものは僕の絵になる

良くも悪くも僕の絵にしかならない

つまりそれは、僕の中からしか絵は生まれないということでもあるんだ

花が土の養分を吸って大きくなり、太陽の光を浴びて彩をつけるように

僕の想ったこと、咀嚼したものが僕を通して絵となる

だから描いた絵は僕自身だったりする

聞いてきた言葉。吐かれた言葉、吐いてきた言葉が絵となるんだ

だから今僕が想うことが言葉であり

言葉は絵に変わる

僕が描く絵の素地は僕自身だってことだ

当たり前のことだけれども、そういうこと

僕の描く絵はね僕自身が想い、悩み、伝えたいことが詰まってる

一つの絵にするために詩をかいて

それを絵にするんだ

言葉を紡いで形にしてから

その先へ

絵を描く行為は禅を組むことや経を読むことなどに似ている

描いている最中は絵との対話になる

そのときの言葉では伝わらなかったかもしれないことも

気づかなかったことも対話の中で湧き出てくる

絵は言葉のその先も教えてくれるんだ

2020.3

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