2021年の個展では、「陰鬱な気持ちや葛藤、溜まったモノを吐き出すように叫ぶ」というタイトルで「叫ぶ」をテーマにしました。
2020年に制作したものがメインで、コロナが流行りだし、何をするにしても予定通りにいかない。いろいろと価値観は変わり、理不尽なことも多いなかで、叫びをテーマに制作をしました。
叫びをテーマに描き展示した2021年は気持ちは一変していて「落ち着きたい」と感じた。
落ち着いた絵はなんだろうと思いながら、火の絵を書いた。
2022年1月最初の個展は「火の絵」をテーマとした「rest point 〜おちつくところ」とし、行いました。
今までの様々な経験や体験も振り返り、改めて感ずる、僕が思うこと。
時と場合によるが、「我慢」も必要。己の信念を貫くために声を上げることも必要だろう。
実際、何事も「我慢すればいい」わけではない。毛玉だって吐き出さなければ病気になる。
発すること。
吐き出すことが必要なんだ。
だから、必要以上に溜め込まずに「叫べ!」と思う。
ただし、叫んだら、叫びつづけてはいけない。
叫びは他には苦痛であり脅威であるから。
叫び続ければ争いが起きる。
だから、叫んだら、休め。
心を穏やかに戻す必要があるのだ。
取り返しがつかなくなる前に叫んで、取り返しがつかなくなる前に休む。
今必要なのはきっと、そういうことなんだと思うんだ。
2022.03.20