何を描きたいのか

何を表現したいのか

何をしたいのか

何になりたいのか

ずっと考えてきた

筆をキャンバスに落とすたびに考える

いつだって考えているつもりだった

今だってそうだよ

向き合っている時はそうなんだ

考えながら描いている

答えが見えなくて

人には錬金術師になりたいとか

色彩の魔術師を狙ってるのだとか言って

ずっとずっとモヤモヤさ

スッキリなんてしない

納得いくのもあるよ

自分でビックリする時だってある

技術も上がったと思うんだ

スッキリしないんだ

もっとシンプルに考えろ

シンプルに

そうやって定めたのが

花は香り、人は人柄 だった

間違ってはいないと思う

そう思い続けて10年続けた

何が描けた

何を表せた

何が出来たんだ

何になれたんだ

俯瞰しろ

ニュートラルに合わせて

シンプルに俯瞰し

シンプルに導き出す

これから先の絵を描くんだ

大丈夫

重ねてきたものがなくなる事はない

ここらで一回ぶっ壊そう

鉱石を砕いて絵具にするような

新たな創造を創ろう

シンプルに

見る人の心に届く絵を描きたい

たった一枚の絵で空気を創ってしまうような

たった一枚の絵でまるでインスタレーション

見た人が思わず絵の前で立ち止まってさ

ちょっと動けなくなって

涙が対価になる

そんな絵が描けるようになったらいいな

欲張らなくていい

計算では無い方がいい

一部の人で構わない

1人だけでもいいんだ

そうか、いま気づいた

今まで描いてきたもので涙を対価にしてくれた人はいたんだよ

じっと見つめて涙した人

生きる力をもらったって言ってくれた人もいた

10年の中で、いくつかはそういった作品もあったんだ

でもね、でもだよ

気づいてしまったのだけど、自分自身が作品見て

もちろん誰のだっていい

絵を見て涙する

泣きたくなった事って思い出せない

あったのかな、分からない

でも、きっとこの事実が自身が抱く

スッキリしない理由に繋がる気がする

原点回帰だな

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